「 能の雅 」 と、そこで掛けられる 「 面(おもて)の幽玄 」 に惹かれて、 雅(みやび)を勒(ほ)ってみたくなり、面打ちを始めました。
能で掛けられる『 面(おもて)』は演技の進行と共に、喜び・悲しみ ・怒り・憎悪・嫉妬などのさまざまな感情の変化をみせます。 全体的には “中間表情(=無表情)” に近い相貌(そうぼう)から、 人の顔の中で動きのある部位、 “ 目 と 唇 ” の作りが最も大事な 要素になっているように思われます。 更には、面の作りによる表情表現に加え “ 彩色 ” による幽玄な味、 それは、雅勒にとって永遠の課題とも言えるかもしれません。
このホームページで、雅勒が今までに作成した能面・狂言面と、 庵の庭に咲く四季の花木や野鳥・蝶等が集う自然を堪能して下さい。
世阿弥のことばに 『 花を知る 』 という言葉があります。 花というものはどんな草木にも咲いているものではなく、 四季の中でそれぞれ咲くべき季節に咲き、 人々はその花を珍しく感じるからこそ賞翫(しょうがん) するのだそうです。
寄り道して、 四季の花と庵に集うものたちに心を寄せてみませんか。