笑みを含む老人の顔を神格化した面で、 顔の横にある髭が頬からこめかみに及び、揉み上げ が逆立っているのが特徴で、上を向いているところ から、この名前がついた。 いかにも身近に居そうな感じの老爺である。 能の中の一役として狂言方が演じるものを「間狂言」 と云い、【登髭】は主に間狂言の「末社の神」の役や 《石橋》の間狂言に使用される。