豊臣秀吉が龍右衛門に創らせたという「雪」「月」「花」の三面の中で、 【花の小面】は目の下から口元、顎にかけてのふくよかさと微妙な変化が 若い女の美しさを表しており、大きな高眉が特徴の面。 中世の最も若き美しさを秘めた代表的な女面の一つ。
金春や喜多流で若い女性を演じるときに大切にされる面であり、平安時代 の貴婦人や《羽衣》,《吉野天人》などの演目で天女の役で掛けられる面。